調理師の免許を持っている人におすすめの資格として紹介できるのが、介護食士です。公益社団法人全国調理職業訓練協会が運営している資格制度で、公益事業としておこなわれています。介護食士の仕事が調理師におすすめできるのは、調理師の仕事をするうえで役に立つことが多いからです。

調理師として働くためには食べ物に関する幅広い知識が必要になりますが、子供から高齢者までそれぞれの世代に向いた食べ物の知識を知っておくことで、仕事の幅も大きく広がります。日本は現在、少子高齢化が急速な勢いで進行していて、介護を必要とする高齢者の数も増加しているので、介護食士の仕事は非常に需要が多いです。

調理師が介護食士の資格を取得するためには、講習会に参加して講座を受講する必要があります。介護食士は1級から3級までのレベルがあり、レベルが上がるほどより多くの介護食に関する知識を学習できます。

ただし2級の試験を受験するためには、3級の資格を取得している必要があり、1級の試験を受験するためには、さらにいくつかの条件を満たしている必要があります。講習会に参加するだけで資格を取得できるところも、調理師におすすめできるポイントで、調理師として働きながら介護食士の資格を取得したい人も、知識を学習しやすい資格です。

介護食を提供するうえで欠かせない幅広い知識を総合的に学習できるところもおすすめできるポイントで、栄養や食品に関する知識だけでなく、食に影響する高齢者の心理についても学べます。高齢化社会が加速する昨今、注目される職業だといえます。このように、食の面から高齢化社会に貢献できる仕事のひとつが介護食士なのです。